沖縄の白銀堂伝説
沖縄には独自の文化があり、節句なども独特です。
40人ほどの漕ぎ手は白銀堂に参詣をすませ、ハーリー唄を威勢よく歌って、糸満の海を漕ぎまわります。
このパレードに呼応して、娘子女房群が浜へ出て、鼓を打ち鳴らし、歌い踊って雰囲気を盛り上げます。
その熱狂に呼応し、三艘の舟が波を蹴って漕ぎ出すのです。
競漕に劣らぬ見ものは、この女性応援団の手踊りで、競漕に応じた島唄を歌い、鼓を叩いて、それぞれの個性で自由に踊るので乱舞と呼びます。
この情熱的南国調の踊りは人気を呼び、沖縄ツアーなどで遠くから人を集めています。
爬龍船の乗員は鉦叩き2人、舵取り2人、旗振り3人、それに前乗・中乗・櫨乗とあって、漕ぎ手32人ときいています。
先年、私は人口4万に達した糸満市を訪ねましたが、街は見違えるほど立派になり、白銀岩・白銀堂の伝説にそぐわないくらいの、堂々たる社殿が、鎮座していました。
「白銀堂の由来」は『遺老説伝』に発したらしく、人により多少の相違はありますが、民衆の合作した文学とうなずけます。
・・・というよりも、民話こそは、文字通りの国民文学でしょう。
白銀堂伝説は実話といい、主役ふたりの名も新聞で報じられたりしましたが、私にとりその詮議は全く無意味でしょう。
そこにこそ私の美学が・・・といいたいです。