黒人奴隷の流入
アメリカへの黒人奴隷の流入の歴史は、移民と同様古いものです。
1619年にオランダ人がバージニアに20人ほどの黒人を連れてきたのが囑矢とされます。
もっとも世襲終身奴隷という制度がいつアメリカで確立されたかは明らかではありません。
1660年になってもバージニアにいた黒人は300人程度であり、奴隷制度はまだ確立されていなかったのです。
1850年までに1000万、少なくとも700万人を超えたというアフリカから大西洋を渡って西半球の大陸に連れてこられた奴隷貿易のなかでは、アメリカは主流ではなく、支流に属していました。
それというのは、さとうきび耕作には欠かせないためにまずブラジルへ、のちに西インド諸島に奴隷が送られたのですが、アメリカでもさとうきび耕作の必要からでした。
しかし、アメリカではもともとさとうきびの生産は多くなかったし、黒人の労働も本格的にはまずたばこ栽培に、そしてのちに綿花栽培に移っていったのです。
奴隷貿易の終末に近づいた、1800年には全体の6%がアメリカに入ってきたにすぎません。