黒人奴隷の流入 2
西半球の他の地域では大量輸入にもかかわらず黒人の人口は減少していったのに対し、アメリカでは比較的に少量の輸入にもかかわらず、黒人人口は急増しています。
したがって、1825年に西半球の黒人人口で占めるアメリカの比率は36%と高くなっています。
たしかにアメリカにおける黒人人口は、18世紀後半から19世紀にかけて急増しています。
1700年には2万8000人であったものが、1800年には100万、1830年には200万、1860年には400万人へと急ピッチです。
しかし、1808年には奴隷輸入は禁止されているし、その後密輸入があっても、その数は知れています。
西半球のほかの地域とアメリカの間にこのような相違があるからといって、アメリカで奴隷が酷使されていなかったわけではありません。
相違があるとすれば、いく分かはさとうきび耕作労働よりは綿作のほうがまだましだったというほかに、他の地域では奴隷所有者が奴隷を消耗品として使い捨てしたのに対し・・・
資本主義的なアメリカのプランテーションでは大事な「資本財」として扱われ、その再生産の維持だけは保たれていたというにすぎません。