占いと心理学
「アメリカインディアンの猟師は半白熊の爪を飾りとして身につけるのであるが、これは熊の勇猛と狸猛とを得んがためであり、填国チロルの猟師は今も帽子に鷲の麹毛をつけているが、これは鷲のするどい視覚と勇気とを得んがためである」
・・・こういった事実を、たとえばアンリ・ベルグソンは観念連合という単なる心理学上の作用として説明していますけれども・・・
しかしふそういった幼稚な形の判断を決定する感情が存していることを、まず考えなければなるまいと私は思います。
ちょっとバカげた判断だと自分で幾らか(あるいは充分に)気が付いたとしても、しかしやっぱりそうしなければ気にかかるという感惰が、かならず伴なうています。
その感情が伴なわなければ、そういった判断は生じないはずなのです。
そして、その感情がどんなに力強いかは、そういった事実がなにも未開人社会だけでの考え方でないのを見ても知るべきであります。