ガットと農業

いま、ガットが農業関係者の熱い視線を浴びています。


農業国際化の進行にともない、日本農業のあり方がガットの場で議論され、方向づけられる傾向がますます強まっているからです。


たとえば、1988年に決定された農産物残存輸入制限12品目の自由化問題は、アメリカのガット違反という提訴を受けたガットのパネル(紛争処理小委員会)がこれをクロと判断(らっかせいと雑豆を除く)したところから生じたものです。


同じく88年に決まった牛肉・オレンジの自由化問題も、直接的には日米二国間協議によるものです。


しかし、その源をなす中川・ストラウス協定(1979~82年)はガットの東京ラウンドの一環として締結されたものです。


さらにアメリカは米についてもガットでの協議をちらつかせつつ市場開放を迫っています。


しかもガットの場で問題とされるのは、こうした個別農産物の貿易問題だけではありません。


現在進行中のウルグアイ・ラウンドでは農業問題が交渉の最大の目玉とされ、国際・国内両政策をふくめた農業政策の総体をあらいざらい再検討し、その大幅な縮小ないし廃止を図ることが議題として取上げられているのです。


このように、日本農業の命運がガットの場で決せられようとしているといってもけっして過言ではないのです。

プライバシーの問題 5

「行政機関に訂正に応じる義務を課していないのは問題」・・・。


実際、まだまださまざまな問題点が残されています。


ことにセンシティブ情報が国家によって勝手に収集保管されては、国家による個人の監視と管理が強化され、憲法に保証された基本的人権が大きな制限を受けることになってしまうでしょう。


さらにそれらの情報を個人の立場からチェックもできないとなれば・・・。


これはもう、国民主権と民主主義の一番の基盤を揺るがされているといわなければなりません。


いかにコンピュータによる管理といっても、そのデータの入力は人間の手によるものです。


入力過程でのミスの可能性もあらかじめ考慮しておかなければなりません。

プライバシーの問題 4

OCED(経済協力開発機構)のガイドラインが


「個人データは、明確化された目的以外の目的のために開示利用その他の使用に供されるべきではない」と明記しています。


その例外規定としては


「a)データ主体の同意がある場合、b)・葎の規定による場合」と限定していることに習うべき」。


「いわゆるセンシティブ情報(憲法が保証している思想・信条・宗教の自由に関する情報や、病歴などの社会的差別の原因となるような事実に関する情報、デモ参加などの勤労者の団結権や団体行動権の行使に関する情報、請願権その他の政治的権利の行使に関する情報など)の収集・管理には制限をかけるべきである」。


「目的外利用・外部提供のさいに、その個人に対して事前に通知することを明記していないのは問題。


これでは、本人の知らないうちに情報が流れてしまうことになり、個人が自分の情報を適正にコントロールすることができなくなる。


個人情報の目的外利用等の中止請求権を設けるべき」


「情報収集の方法の内容に関する規定が一切ない。


OCEDのガイドラインに明記されている『本人からの直接収集の原則』を明記すべき」


「個人情報の電算機処理を民間に委託するのは、根本的に間違っているのではないか」


「自分に関する情報が適切なものであるかを確認するための開示請求権は13条で規定されているが、実際には閲覧できる範囲がきわめて少ない」


「正当でない情報記載に対して訂正を請求するのは当然の権利であるにもかかわらず、17条で規定されているのは単なる『訂正の申し出』であるにすぎない」・・・。


プライバシーの問題 3

「保護対象を電算機処理による個人情報に限定しているが、ワープロ処理によるもの、あるいは光ディスク、マイクロフィルムなどによる個人情報も明記すべきである」


「第8条には個人情報の目的外利用に関する制限を規定しているが、例外規定として行政機関の『所掌事務の範囲内』であり、『利用に供される事務の遂行に必要』であれば目的外利用が許されている。


しかし『所掌事務の範囲内』といってもきわめて広汎であり、行政機関が使おうと思えば『事務の遂行に必要』ということになってしまう以上、実質的に行政機関にとって『目的外利用の禁止』条項はないに等しい。


これは個人情報保護制度本来の目的とはかけ離れたものになっている」


「さらに個人情報の外部提供もきわめて危険なことである。


8条1項4号、5号には、行政機関、地方公共団体、特殊法人の『事務範囲内』であり、『使用に供される事務の遂行に必要』であれば個人情報の外部提供が許されている。


しかしこれも前項の『内部利用』と同様、実質的には何の歯止めもないに等しい」。


プライバシーの問題 2

衆議院内閣委員会で多くの論議を行った結果、国の機関が所有している個人に関する情報を保護するための法律が、1988年12月に成立しました。


これは「行政機関の保有する電子計算機処理にかかわる個人情報の保護に関する法律」(プライバシー保護法)と題された4章26条からなるものです。


骨子は、


1.データの種類や収集の目的を公開する


2.データを利用.提供する場合には、収集目的に沿って厳重に管理し、むやみに他人に知らせない


3.個人が自分の情報を閲覧できる機会を設け、誤りがあれば訂正を求めることができるようにする


・・・というものです。


委員会では、このような個人の情報の管理に対する不安感が国民に与える影響を重視し、さらに実際に個人の権利や利益が侵害される恐れが出てきたこと。


また、これからの高度情報化社会に向けて法制化は不可欠であること、現時点での法制度では十分なものがないことなどをあげています。

プライバシーの問題

アメリカの社会学者であるパッカードという人は、1960年代のはじめに、プライバシーを突き崩す動きとして、次の5か条をあげています。


1.生活の組織化


2.軍事化


3.豊かさ


4.調査機関の発達


5.電子技術(エレクトロニクス)の発達


・・・彼の指摘は、すでに現実化しつつあるといえるのではないでしょうか。


欧米諸国では、プライバシーないしデータを保護するための法律を、すでに十数力国が制定しています。


OECD(経済協力開発機構)でも、1980年には「プライバシーの保護と個人データの国際流通についてのガイドラインに関する理事会勧告」が制定されています。


日本では、総務庁は1985年に「行政機関における個人情報の保護に関する研究会」を発足させました。


ホウレンソウの珍しい話・・・その6

ルイ十八世はホウレンソウが大好きだったが、通風をわずらい、医師に食べることを禁じられ、こう嘆いたといいます。

「何だと!フランス国王の朕が、ホウレンソウを食べられないとは!」

ホウレンソウの葉はカルシウムと鉄をかなり含んでおり、鉄の含有量は生の葉百グラムにつき五ミリグラムほどもあります。

こうしたことから、ポパイの"強壮野菜"ともなったのでしょう。

窒素化合物(蛋白質)と炭水化物も比較的多いため、栄養価のもっとも高い葉菜と言えます。

ビタミンAやビタミンC、Kなども無視できないほどの量を含んでいます。

さらに抗貧血作用(造血作用)をもつ葉酸も含んでいるが、これはホウレンソウの葉からはじめて分離されたものです。

葉緑素も豊富で、その抽出原料ともなります。

しかし、葉に蔭酸が含まれているため、腎臓や泌尿器に疾患をもつ者はふつう食べてはいけないとされます。


メリットデメリットそれぞれありますが、何を食べるにしても体にあったものを摂取することが大切ですよね。

ホウレンソウの珍しい話・・・その5

バター、植物油、酢、ヴェルジュと呼ばれる酸味の強いブドウ汁などからつくったソースとともに煮るという食べかたも当時すでにあったし、若葉を生のままサラダに加えて食べる者もいました。

医者たちはみな、とくに腸によいとしてホウレンソウを勧めていました。

ある医者はこのように書いています。

「栄養補給というより腹の具合をよくするためにホウレンソウを食べる者は、汁まですべてとらなければなりません。ホウレソソウは汁に富んでいるので、水を加えずに、その水分だけで火を通すことができます。汁にはえぐさがいくらかあるため、ホウレソソウにはどんな野菜にも負けぬほどの緩下作用があり、便通に効果がある」

確かにホウレンソウは胃をきれいにし、腸を掃除してくれます。

素晴らしい野菜ですよね~!

ますます好きになりました。

ホウレンソウの珍しい話・・・その4

本物のエピナール、つまりホウレンソウのほうは、ルネッサンス時代にイタリアから入ってきてよく食べられるようになった、たくさんの野菜のなかのひとつでした。

その背景には、アンリニ世の妃となったカトリーヌ・ド・メディシスについてフランスにやってきたイタリアの料理人たちが、野菜を重視して料理をつくったという事実があります。

当時、ロバの背にまたがった若い娘が、大声をあげながらホウレンソウを売り歩き、パリやリヨンをはじめとするフランスの町々ではホウレンソウがいつでも八百屋の店にあふれていました。

しかも、ホウレンソウは水煮されて細かく刻まれ、手や棒で絞られて水気を切られ、まるくかためられて売られていました。

要するに、すぐ食べられる状態で売られていたのです。

これはパリの学生たちにとって、そして、オルレアンの学生たちにとってはとくに、大のご馳走でした。

ホウレンソウの珍しい話・・・その3

ヨーロッパでは、ホウレンソウがまだ存在しない古代のかなり古い時代から、農民たちは"ホウレンソウ料理"をつくっていた!

現在ホウレンソウを意味するエピナールという言葉は、昔は火を通して食べる野菜を意味する言葉だったのです。

煮られたキャベツ、イラクサ、フダソソウ、モーヴ、クリは、すべてエピナールだったのであり、これらはみなニンニクやカラシナで味にアクセントをつけられることもありました。

こうしたエピナール料理は、ソラマメを煮たものや新石器時代にすでにあった穀物粥とともに、古代からヨーロッパの農民たちの基本的な食べものとなっていました。

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